【剣盾S6使用構築】Wトリックコントロール【最終240位】【レート2036】
剣盾S6では、COVID-19の影響で家にいることが多く、対戦時間を確保することができたため、過去最高の順位を記録することができました。
という目的で構築記事を書いてみました。
TNケイです。レート2036、最終順位は240位でした。
対戦いただいた方、ありがとうございました。
コンセプト
拘りアイテムを押し付け、機能停止or裏のポケモンで起点にしていく。
構築経緯
構築や勝ち筋を勉強するために、前期28位の強者である、いろはさんのPTと同じ
を育成して使っていた。
しかし私の実力ではうまく使いこなせず、以下の点がきつかった。
- 水タイプに対する有効打点がない
- 水タイプが一貫する
特に、相手の初手アシレーヌやラプラス、水ロトムといった水タイプや、ラム持ちと対面した場合はカバルドンのステロ+欠伸展開が満足にできなかった。また、挑発ギャラドスも増加傾向であり、そもそもカバルドンが選出できる試合が少なかった。
トゲキッスの拘りトリックで行動を制限し、ギルガルド等、裏のポケモンの起点にする動きは強力だと感じたが、相手次第ではトゲキッスの選出が難しいこと、貴重な特殊ATとして残しておく必要がある状況が多かったなど、毎試合、そのような盤面を構成できるわけではなかった。
- 水タイプへの有効打点
- 相手水タイプの一貫切り
- 初手に出し負けしにくい
- 拘りトリック+ギルガルドの強力盤面を作る
- 特殊アタッカーの枚数を増やす
を考えると、スカーフ水ロトムが強いと思い採用した。選出できないポケモンは只の置物であるためカバルドンを解雇。
これが自分の行動思考やプレイングにピタリとはまり、それまでは何となくでプレイしていたのだが、「拘りを押し付け機能停止or裏で嵌める」という明確な考えを導入できた。
スカーフを奪われたドリュウズの持ち物に悩んだが、とりあえず襷に変更。
原案では瓦割を採用していたが、自分の実力では有効に使える場面がほぼなかったので、襷ドリュウズと相性のいい、岩石封じに変更して構築が完成した。
拘りトリックが2体いれば、大概の場合、どちらかは選出できる。場合によっては2体選出も可能。受け構築が環境に多かったため、 この動きは強かったと思う。
個別解説
ギルガルド
性 格:控え目(攻撃↓特攻↑)
特 性:バトルスイッチ
実数値:161(204)-*-161(4)-112(252)-166(44)-80
持ち物:食べ残し
技構成:シャドーボール/ラスターカノン/キングシールド/身代わり
原案から少しだけ努力値調整を変えている。選出率54.8%
基本的にこのポケモンは択製造機だが、拘りトリックを併用することで読みの要素を減らし、強みを押し付けていける。
努力値4余っているが、アシレーヌやラプラス(ニンフィア、ピクシーも)より後に行動したいため、振っていない。だったらS個体値29にすべき、とシーズン終了後に気づいたが、幸いにも下を取られたことはなかった。
相手のPTにドラパルトがいる場合、有利対面で身代わりを残しても裏からすり抜けゴースト技で倒されるので、交代するタイミングに合わせてシャドボを打たねばならず、結構シビア。
ナットレイやドヒドイデなどは、拘りトリックせずとも、身代わりを張ることで起点にできる。身代わりが相手の攻撃を1発耐える場合、HP回復やPP枯らしのため、身代わりが残っている状態でも身代わりを選択し、安易にブレードフォルムにしない立ち回りも重要だと感じた。(身代わりが割れたとき、ブレード状態だとキンシor身代わりの択が発生する可能性があるが、シールド状態であれば身代わりが安定行動になるため。HPロスなく、PPを枯らしていける。)
身代わり→キンシ→身代わり→キンシ・・としていると、キンシするターンに殴ってこなくなるので、その隙を突いてシャドボを叩き込む。択は択だが、有利択であることが多い。
トゲキッス
性 格:控え目(攻撃↓特攻↑)
特 性:てんのめぐみ
実数値:191(244)-*-116(4)-173(140)-136(4)-115(116)
持ち物:こだわりメガネ
原案そのまま。耐久に振ったキッスはとても使いやすかった。選出率54.8%
ロトム同様トリック戦士だが、単体での強さが十分にあるため、ロトムほど積極的にトリックは打たない。ロトムの選出が難しい、またはロトムがトリック済みかつ拘り押し付けが圧倒的に刺さる相手(カビゴンやアーマーガアなど)にトリックを打っていく。
カビゴン
性 格:腕白(防御↑特攻↓)
特 性:くいしんぼう
実数値:267(252)-130-128(252)-*-131(4)-50
持ち物:フィラの実
技構成:空元気/ヘビーボンバー/鈍い/リサイクル
HBぶっぱ。このPTの諸説枠。選出率25.0%
明確な役割対象はなく、拘りトリックなしでも鈍いが積めそうな相手の時に選出していた。
ミミッキュに少しでも抗うため、ヘビーボンバーを採用。流行のアッキミミッキュには、鈍いを2回まで積んでから攻撃に転じる(勝てるとは言ってない)。
ウォッシュロトム
性 格:控え目(攻撃↓特攻↑)
特 性:ふゆう
実数値:143(140)-*-128(4)-172(252)-128(4)-120(108)
持ち物:こだわりスカーフ
本構築のMVP。選出率87.0%
多くのPTに対して初手投げしやすく、出し負けしにくい点が◎。
PTに採用して以降、選出率87%、選出時の初手率80%という驚異の数字である。
相手PTにナットレイやトリトドンなどロトム受けがいる場合、裏から出てくる可能性が高いので、初手はほぼトリックから入っていた。鬼火と違い、トリックは命中100%である点で信頼できた。相手からすれば役割対象なのに、トリックで機能停止に追い込めるのが強い。トリック後は鬼火や、ボルトチェンジ→ギルガルドにつなぎ、ギルガルドの身代わりの起点にしていく。
初見でよくわからないびっくりポケモンに対しても、スカーフトリックは安定した。
相手ラス1にミミッキュ(ダイマ権使用済み、剣舞未使用)が残るように立ち回り、最後にスカーフを押し付け、剣舞で拘らせる動きも強力だった。
スカーフロトムの素早さは最速がメジャーだが、最速110族抜きまでにして残りはHPに回した。エースバーンも最速110族抜きの179で止めているものも多い?ようで、実数値120で困った場面はなかった。むしろミリ耐えすることが結構あったので、HP振りは間違ってなかったと思う。
ドリュウズ
性 格:陽気(特攻↓素早さ↑)
特 性:かたやぶり
実数値:185-187(252)-81(4)-*-85-154(252)
持ち物:きあいのタスキ
無難な襷ドリュウズ。選出率61.5%
こいつがいるおかげで、相手はアーマーガア選出を強制されやすく、ロトムやトゲキッスのWトリックが刺さりやすくなる。またミミッキュへの対抗枠でもある。
持ち物は襷だが、初手はロトムを出したいことが多い都合上、相手がステロを巻いてきそうなPTでは襷が腐るのが気になった。命の珠とかのほうがいいかもしれない?
ギャラドス
性 格:意地っ張り(攻撃↑特攻↓)
特 性:いかく
実数値:191(164)-171(84)-100(4)-*-121(4)-133(252)
持ち物:オボンの実
技構成:滝登り/飛び跳ねる/竜の舞/挑発
原案そのままの威嚇ギャラドス。選出率39.9%
選出率は高くないが、相手のギャラドスやリザードン、ヒヒダルマ、ホルードへの対抗として外せなかった。
環境にナットレイが多かったので、挑発を大文字に変更することも検討したが、エルフーン、積みピクシー、ドヒドイデに強くなる挑発でよかったと思う。
選出
水ロトム+2匹を基本選出とした。+2匹は相手PTに合わせて選択する。
拘りトリックが有効な相手(ナットレイ、カバルドン、トリトドン、カビゴンなど)がいない、電気技抜群の相手がいない場合は水ロトムの選出は控える方針だが、そのような試合はほとんどなかった。
次にギルガルドの選出を考える。
ナットレイやトリトドン、ガマゲロゲなど火力が低く身代わりを残しやすいポケモンがいる場合、ルカリオやローブシンなどタイプ相性上有利なポケモンがいる場合、アシレーヌやラプラス、ヒヒダルマがいる場合は選出していた。
基本は上記の通りだが、リザードン、エースバーン、サザンドラ、ガオガエン、タチフサグマがいる場合は控えることも考える(控えるというより、ギャラドスやトゲキッスを選出したいため、ギルガルドの優先度が下がる)。
残りは相手PTに通りそうなポケモンを選出する。
<キツいポケモン>
ウオノラゴン、ホルード、ドラパルトはキツかった(左ほどキツい。基本初手はトリックするが、相手が引かなかった場合のスカーフ押し付けが全く有効に働かない。初手鬼火しかないのだが、鬼火で拘るのは、弱い動きだと感じている。かと言って引っ込めた場合、高火力でボコボコにされる)。相手の裏次第ではあるが、鬼火すべきか、ボルチェンすべきか、トリックすべきかで悩むことが多く「初手出し負けしにくい」水ロトムの強みが活かしにくい。
環境トップのドラパルトがキツいなんて論外もいいところなのだが、ギルガルドトゲキッスカビゴンと並べていることで、相手のドラパルト選出に睨みを利かせていたと信じたい。
スカーフ水ロトムの使用経験がある方、その時の思考やこいつらへの立ち回りを是非とも教えてほしいです。
おわりに
最終240位、レート2036と過去最高の成績を残すことができました。
トップランカー基準で見れば大したことない結果ですが、自分の中ではとても満足しています。
イチから構築を考えるのはとても難しいことですが、結果を出したPTを使ってみて、それを変えてみるというアプローチは時間がない自分にとっては有効であることがわかりました。
時間が確保できたこともそうですが、少し前にたまたま見つけた記事で、社会人かつ3人子育て中という私と全く同じ状況の方が最終順位900位台を達成されており、その方に刺激を受けたことも頑張れた要因ではあります。
確かに仕事、子育ては大変で忙しいのは間違いないし、それに比べてゲームは優先すべきことではありません。それでも、頑張って時間を見つければ、しっかりと考えれば、レート2000は達成できるよ、というメッセージを残したいと思います。
スペシャルサンクス
運負けで台パンしたとき、生暖かく見守ってくれた最愛の妻。
そして大好きな子どもたち。